SSブログ

カンゲキ☆ウラ通信 泣かせるぜ退団者&見送る者とうことまとぶー編(ネタばれ警報、盛大に発令中) [2002年 宝塚歌劇]

今回の星組公演、芝居、ショー、共に確信的に「サヨナラ」を意識させるサブリミナル効果的演出(笑)が結構あって、じ~~~んときてしまいました。同時にツッコミも満載!!

もう大劇場には、クリスマスツリーがお目見え。シャンデリアと一体化して、ゴージャスでしょ?

まず芝居から。さすがに柴田先生らしく、ホロリ、とさせられる台詞が多いですね。

「人は色んな事を乗り越えて行くうちに、自分にも分からない小さな変化を繰り返している。その変化の積み重ねが、その人の運命を決定づけるんだ」(Byジョーイ)。とか。

でもね、展開が、最近の宝塚では珍しいくらいに、王道いってました。犯人が、突如歌いだして犯行を自供するところは、…肩の震えが止まりませんでした…(笑)。自供くらい、フツーで良いと思うんだけど…。

あとねっ、あとねっ、『ベルばら』で御馴染みの、「銀の小舟」のシーンが、現代バージョンとなって復活っ!!(笑)思わず、フェルゼンとアントワネット、現世で再び!?と錯覚を起こしてしまいました。確かにまあ、立場上許されぬ2人の恋、という共通点はあるが…。

ローラとジョーイの恋の結末ですが、とろりん個人としては、どーも納得がいきません(笑)。その出逢いが2人の生き方を変えるのは分かるのですが…だからって、あの結末はアリなのか…?

多分これは、脚本が不十分だったのも一因があるかも…。2人の関係が場面ごとに飛躍してしまい、惹かれあう過程が描写不足。そこまでローラを決意させたモノは何か、ジョーイが躊躇うその立場の重さはどれほどのモノなのか、そしてそれをも投げ出す決意をさせたのは、ローラのどういう部分だったのか、とか、その辺りがもっと明確になると良いですね。

お芝居では、安蘭けいの刑事さんがイイ味出してました。

とうこさんて、舞台上では年齢不詳になるのが凄いトコですよね(笑)。「28歳です」と言われても、「42歳です」と言われても「あ~そうですか~、言われてみれば28でそーゆーシブい人もいるわよね~「あ~そうですか~、最近の42歳って、素敵な方が多いのね~」って思わせてしまうところが(笑)。…ただのファン馬鹿?(笑)青年から中年まで、幅広い演技が出来ると言うことでしょうか。

お芝居ラスト、とうこさん、鼻歌で引っ込んでいって、そのまま「アリヴェデルチ」の蔭ソロになるんですが、その展開に何故かものすごく感動…。何で、なんでそんなにドラマチックに歌い上げてくれるのとうこさん―っ!!泣かせるじゃねえか―――っ!!(涙)←何故に江戸っ子?

あと、別荘地管理事務所のピエトロを演じてた、夢輝のあも何か憎めないキャラで良かった☆

管理事務所の人たちって、表現するのも難しい、深いピンク色のジャケットが制服なんですよ(笑)。そんな色のジャケットが、何故惜しげもなく似合うんだ、ねったん!(笑)そんなねったんが、大好きだけどさっ(笑)。

大学教授の妻、リーザを演じた秋園美緒も、夫の深い愛情に自分でも知らないうちに甘えている、若くて享楽的な人妻を好演。あの高笑いは、ちょっとツボ(笑)。ショーでは、これでもかというくらいに歌ってくれているのですが、矢代鴻さんとの掛け合いで、矢代さんを圧倒する勢いの歌の上手さにはびっくりしました。…惜し過ぎるよ、そんちゃん…。

ショーは、サブリミナル効果的演出、炸裂!!

ってゆーか、その前に、これだけは、これだけは言わせて下さいっ!!

何じゃ―――っ、あの「バビロンタワー」は―――っ!!

そりゃあさー、プロローグで大階段使っちゃってるから予算が足りないのは分かるわよ!!(注:大階段は、1回上げ下げするのに数百万単位で費用がかかるのです。だから、大階段はショーで1回!とゆーのがフツー)だからって、だからって、あまりにも、あまりにも――!!(以下自主検閲&自主規制)

でもっ、プロローグの大階段を使った舞台装置は圧巻!!色彩センスの感覚は、まあ目をつぶることにしますわ!!(笑)(おそらくここで、ショー予算の大半は使ったのではないだろうか…苦笑)

「うおぉ――っ!!レビューだよ―っ、ヅカだよ―――っ!!」って、めちゃくちゃ感動したのに、直後に突如まったり化(笑)。

群舞で、少人数口のダンスになると、香寿、安蘭、夢輝、鳴海じゅん、朝澄けい、真飛聖、ってメンバーで踊るシーンがすごくあるんですよ。

夢輝、朝澄、真飛、とか、パレードの歌い出し(今回の演出では、エトワールというよりも歌い出し、という言葉が良いかと)も秋園、朝澄、真飛。まとぶーの心中や如何に、って感じですよね…。

最近鳥づいているとうこさん。今回の役名でも、「黒い鳩」(笑)。対する朝澄けいは「白い鳩」。…世界平和…??

でも、この場面は迫力がありながら、心が洗われるような透明感のあるダンス場面でした。朝澄さんの、長い手足を活かしたしなやかで伸びやかなダンスがすごく印象的でした。ううう、これからじゃないのか、かよこさん…。

ねったんは、「砂塵」での、マレーネの扮装が素敵――っ!!あの、マレーネ・ディートリヒですよ―――っ!!紫の燕尾服に揺れるブロンドが、もうもうたまりません!!(笑)しかもこの場面は、舞台いっぱいに、

①『ヴィンターガルテン』を髣髴とさせるナチス系軍服で、椅子を使ったセクシーなダンスを見せる真飛と部下たち

②マレーネねったんに逆誘惑?されてしまい、おまけに真飛に襲われそうになるあっきー(渚あき)

③あっきーを助けに行こうにも、自分もベリーダンスの女達(琴まりえ、仙堂花歩)に誘惑されてる男、タータン(←ちょっと情けなし)

という、三者三様のストーリーダンス(?)が、同時に展開。どこを観たら良いんだ―――っ!!!(笑)

そしてこの辺からようやくエンジンがかかり始めます!!砂漠に古代都市、バビロンの神殿が復活するのですが、そこの神官、初風緑の衣装が!!もー、スゴイ!!ヅカ百戦錬磨のとろりんも絶句する勢いの総スパンお引きずり衣装!!しかも銀橋渡るんか――いっ!!とろりん、肩の震えが止まりません!!(笑)

「ごめん、ガイチさん、ガイチさんが悪いわけちゃうねん、でもな、その、そのお衣装がな、…耐えられへんね―――んっ!!」(←とろりん魂の絶叫)

なんだかんだとツッコミつつも、やはりフィナーレは感動でした。真っ白い衣装で勢揃いする組子達の中、1人、男役の正装、黒燕尾で佇む香寿の凛然とした横顔。やっぱり素敵ですね~。

パレードも、真っ白な衣装&ドレスで、あまり実感の湧かなかった「サヨナラ」を突然目の前に突きつけられたような感じがして、すごく切なくなりました。(そこで何故、香寿の羽根の色を微妙に変えるんだ、荻田先生…)

あのフィナーレを観るためだけなら、リピートも厭わないぞ、オギー!(荻田先生)

今日は、前の5列くらいが、ヅカは初めての団体さんらしくて、マナーがなってなくて、ちょっと怒ってました(笑)。公演中に列を越えてオペラグラスの貸し合いをしたり、非常識なほどに前に乗り出すし…わざわざ注意したの、3年ぶりくらいです(笑)。

それは置いといて、幕間、4階のテーブルでハガキの宛名書きをしていたところ、年輩の女性に「トイレはどちらに…?」と尋ねられました。

以下、とろりんの返答。

「お手洗いはここの階段を2つ降りていただいた踊り場にありますが、そこは個室が6個しかないので、その階段を全部降りられて1階のトイレに行った方が、左右20個以上個室がありますので、早いですよ。あ、エレベーターはこの通路を真っ直ぐ行った突き当りです」。

…あんた、一体何なのさ(笑)。

家に帰って、さらに度肝を抜く出来事が。何と、お正月の雪組公演の新聞一面特大広告が―――っ!!純粋に、公演の宣伝が、一面全部、カラーですよ!これも初めて!!(東宝柿落としの時も特大でしたが、あれは竹中工務店の広告、でしたよね?)

『バビロン』プロローグに登場した大階段を見たとき以上に驚愕!!(笑)思わず撮影に走るとろりん(笑)。

書きたい事はまだまだ思いつきそうな勢いですが、今日はこの辺で。とにかく、度肝を抜かれまくった一日でした(笑)。ではでは。


すみません。(当時の)星ファンの皆様とガイチさんファンの皆様。公式レポではまったりしたとか書いているくせに、結構忙しく突っ込んでいたようです(汗)。

それにしても、またしても節操のないタイトルですね(汗)。本当に若気の至りって恐ろしい(震)。

ここでは書いていないのですが、ショーではどうしても疑問の残る演出がありました。フィナーレのパレードに入る前に、いったん緞帳が下りたのです。カーテンとか紗幕ならまだしも、「終演」を意味する緞帳が下りたのです。

その後、上手花道から秋園・夢輝・朝澄・鳴海・真飛(だったと思うのですが…ちがっていたらすみません)が登場し、銀橋へ展開した後に再び緞帳が上がり、渚あきのソロでパレードが始まる…という演出でした。(ちなみに、この時のパレードでセンター降りをしたのは、トップ娘役である渚とトップスターの香寿だけでした)

変則的で、すごく印象的なパレードにはなりましたけど、個人的にはそんちゃん(秋園)には宝塚の最後はエトワールとして大階段の真ん中で素晴らしい美声を響かせて欲しいと思っていたので、ちょっと残念だったことを覚えています。

この頃は、宝塚沿線の大学院に通っていたこともあって、宝塚大劇場ならびにファミリーランド周辺は文字通り庭でした(笑)。先日、3年ぶりに行きましたけど、やっぱりもうお手洗いの場所とかはおぼろげになってましたね~。ああ!!大劇場のカフェテラスでたこ焼き食べてくるの忘れた!(今更気付く人)

私は「タカラヅカ」という世界のファンなので、卒業生の舞台とかにはあまり行くことがないのですが、それでも外部の公演ポスターなどで卒業生の名前を見つけたりすると嬉しくなってしまいますね。それぞれの道で輝いていって欲しいという気持ちは変わりません。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。